残念な改修案 >

 新国立競技場は新築でなく、既存の国立競技場の改修でもいいのでは
ないかという立場から建築家の伊東豊雄さんが改修案を5月に発表しました。
大手の新聞などでも報じられたので、国立競技場の建て替えを巡る話題に
関心がある人はほぼ全員知っているものと思わるお馴染みの案です。

 伊東さんは新国立競技場のコンペに参加なさった建築家ですから競技場に
求められていることを熟知なさっているので、その方が発表した改修案は
どんなものなのだろう?と私も期待をして案を見させていただきました。
もし改築安くて良い競技場ができるのであれば素晴らしい話ですし。

 改修案は、メインスタンドを解体して新築するというものだった
のですが、ただ単に今の建ってる国立競技場の陸上トラックを9レーンに
して、客席を8万席にしただけもの。屋根はおまけ程度についているだけで
観客のほとんどは雨が降ればずぶ濡れで、直射日光から逃げることは
できません。

 建物を新築したり大規模改修したりする時はその建物でどんなことを
実現したいのかという哲学が必要だと思うのですが、伊東さんはこの
改修案にどんな思いを込めたのだろう…まさか本当は改修なんて無駄
だけど国際大会やるから渋々席だけ増せばいいやみたいな気持ちで
作ったのではないと信じたいのですが。

 絵画館の景観を守りたい、維持費を安くしたいという思いは伝わって
きますが、観客の笑顔が伊東さんの頭の中にあったのかはこの案では分かり
ませんでした。

 本気で改修案を実現したいのであるならば観客や一般の人が魅力を
感じるものでないときついでしょう。

 公開されてるシンポジウムの動画を見る限りではこの案はとりあえず
作ったものであって、これが最高の案だということで発表したという
訳ではなさそうですが、海外のすぐれた改修事例を熟知なさっている
はずの伊東さんがこのような案を発表なさったのはとても残念でした。
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ツイッターでニュースや時の話題に関することをつぶやいています。このブログでは新国立競技場について一観客の立場から感じたこととを色々書いていきたいと思います。

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